仁和寺とは

888年に創建された真言宗御室派の総本山となる寺院です。
904年には宇多天皇の御室（おむろ）を建てて住んだことから、別名「御室（仁和寺）御所」と呼ばれていたと言われています。
その後1468年に起きた応仁の乱の際に、東軍の兵士によって放火されて焼失してしまいますが、1634年に覚深法親王が幕府に仁和寺の再建を願い出たところ許可され、1646年には仁和寺の伽藍の再建されました。
1994年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

仁和寺の見どころ

見どころは、国宝にも指定されている金堂と2つの庭園です。
金堂は建築物の中でも歴史的価値が高く、現存する最も古い紫宸殿として有名です。紫宸殿は古くから天皇が重要な儀式を行うための場所とされており、仁和寺は宇多天皇を始めとして代々皇族が住職を務めていた寺院であることから、紫宸殿を金堂にすることになったと言われています。
庭園は宸殿を南北に挟んで「南庭」と「北庭」があります。南庭は「左近の桜」と「右近の橘」がそれぞれ植えられており、白砂がメインの庭に松が映えるような造りになっています。北庭は池を中心とした池泉式の庭となっており、樹木や滝がある日本庭園の景色が楽しめます。北庭には茶室もあるため、ゆっくり庭園の景色を味わえます。