息づく和の心、京の美意識を未来に繋いでゆく。300年続く和傘の老舗「京都和傘屋 辻倉」
日本の原風景を連想させる古風な美しさ
和傘は、竹で作られた骨組みに和紙を貼り、雨傘には油を引いて防水を施し、日傘は油を引かずに和紙だけを貼って作られています。
料亭や旅館のお出迎えにも使われる番傘や、舞妓さん芸妓さんが今も愛用する蛇の目傘(じゃのめがさ)、晴れの日には日差しを和らげる日傘、歌舞伎や日本舞踊などで使われる舞傘といった種類があります。
日本古来の伝統と文化を守る老舗「京都和傘屋 辻倉」では、日本の職人が日本の材料で一本一本、丹精こめて質の高い和傘を作り続けています。
京の雅な情景に映えるツール
番傘は和傘の種類のひとつで、竹と和紙の良さを生かしたシンプルで素朴な持ち味が最大の魅力。
かつては屋号や家紋、番号を書いて持ち主がわかるようにしたことから、番傘と呼ばれるようになりました。
しっかりとした骨太で丈夫な作り、柄が太めの竹で男性向けの印象でしたが、近年では使用する和紙のバリエーションも増え、華やかな色柄ものも重宝されています。
ファッショナブルな和傘も
蛇の目傘は、和紙の色柄が豊富で、実用はもとよりインテリアに使っても楽しいものが多くなりました。
番傘より細く軽く仕上げられており、傘骨の補強をする「かがり糸」が美しい装飾となって、傘をさす人の目を楽しませてくれます。
現在はさまざまな色柄の美しい和紙が使用され、その多彩で鮮やかな仕上がりは、雨の日を楽しいものに変えてくれるとともに、インテリアとしても彩りを添えています。
際立つ素材の良さが本物のこだわり
日本の文化は、季節の移ろいを感じ、その美しさや趣を日常に取り込み、楽しみながら進化し続けています。
安価で手に入る洋傘が一般的になった現代でも、和傘のその特別な魅力は多くの人の心を掴んで離しません。
傘としての機能性はもちろん、しっとり手に馴染む感触と美しいフォルム、傘が弾く雨音も風情があり、実用性と高い芸術性を兼ねた憧れの逸品です。
伝統を守りつつ新風を吹き込む
整然と放射状に広がる細やかな骨組みが生み出す、繊細ながら力強い美しさ。
和紙を透過する、どこか安らぎを覚えるようなやわらかな光。
300年以上も続く老舗ならではの和傘の魅力は、日本古来の伝統と文化を守り伝えることを大切に、本物にこだわった日本製であること。
「京都和傘屋 辻倉」の和傘は、時代や環境の変化、流行にも適応しながら日本らしさや京都のしとやかさが溢れる味わいを放ち、国内外の多くの人々を魅了し続けています。
施設名 | 京都和傘屋 辻倉 |
---|---|
住所 | 〒604-8026 京都市中京区河原町四条上ル東側 TSUJIKURAビル7階 |
電話番号 | 075-221-4396 |
最寄り駅 | 阪急「河原町駅」徒歩約2分 ・「祇園四条駅」徒歩約5分 |
URL | https://www.kyoto-tsujikura.com/ |
営業時間 | 11時~19時 |
定休日 | 水曜日 |